昨日はエアコン移設のための取り外し工事です。
マンションの1室から3台のエアコンを取り外しました。
2台は後日別のマンションに取り付けます。
1台は処分となります。
古いR22の冷媒の機種ですが、まだ利用できるということで移設することにしたようです。
移設の際、ポンプダウンという作業で、配管や室内機にある冷媒を室外機に閉じ込める作業が必要なのですが、これは冷房運転でしか行うことができません。
冬場のポンプダウンは、強制冷房運転にして作業するのですが、これはメーカーや機種によって作業方法が異なり、調べるのは大変なので、サーモスタットのセンサー部分にドライヤーで温風をあてて冷房運転をしました。
無事にポンプダウンし、撤去作業終了です。
廃棄処分のエアコン内の冷媒は、回収器を利用しボンベ内に冷媒を回収します。
その後冷媒破壊処理や、クリーニングしてリサイクルします。
不要品回収業者さんなんどで廃棄処理されるエアコンは、こうした冷媒破壊処理がされず、
大気中に放出されてしまいます。
(リサイクル法での適正処理の際は、冷媒回収され破壊処理されています。)
お金をかけて廃棄したくない気持ちはわかりますが、「無料だから」「安いから」などの理由で不要品か回収業者さんに依頼することは環境によくないのです。
温暖化防止のために、CO2 25%削減目標というのが有りますが、
エアコンから排出(大気放出)される冷媒は、CO2換算で同じ1kgあたり1700倍ほどになます。
ルームエアコンには約700gほどの冷媒が入っていますので、1トン程度のCO2を排出したのと同じ位の量になります。
車で消費されるガソリン量にすると、約500Lくらいです。
家庭用エアコン1台からでる温室効果ガスは、ガソリン500L消費したのと同じくらいになってしまうんです。
地球の環境を守るために少しでも冷媒放出を防いでいただきたいものです。
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